A3Dの実力は…MonsterSoundMX300

導入編

MonsterSoundMX300 Voodoo2をSLI化して、うちのマシンも映像的にはかなりよくなりましたけど、サウンド的にはまだ改善の余地がありました。それが、3Dサウンドへの対応です。DirectXに実装されているDirectSound3Dでもそれなりに体感できるのですが、今では他にも様々なAPIがあります。

 今まで使っているHarmony3DS724Aは、現在大人気のヤマハのYMF724を搭載していて、CRLSensauraに対応しています。またCreative社もSoundBLasterシリーズでEAXと言うのを登場させています。そして、その中でも効果が高くて有名なのがAureal社のVortexシリーズで使うことの出来るA3Dというものです。

 そして、今回私が選んだのは、このA3D 2.0に対応したDiamond社のMonsterSoundMX300です。実は、今のHarmony3DS724Aでも、A3D 1.0にはSensauraによるエミュレーションで対応しているんですが、いろいろといい噂を聞いていましたし、思ったより安かったのでつい買ってしまいました。

Vortex2 これが、この様々なエフェクトを1チップで受け持つVortex2(AU8830)です。結構大きなサウンドカードですが、さまざまなコネクタコンデンサ以外ではこのチップしかありません。MX-LINKと呼ばれるコネクタが右端についていて、AC-3デジタル出力に対応したカードが登場する予定です。

 また、このカードのバックパネルはで塗られていて、ちょっと他とは違うんだぞって感じがしていいです。もちろん全ての出力端子が金メッキされていて、ノイズも少ないです。

 性能的にはCreative社のSoundBLasterLive!と同じ性能なので、どちらにしようか以前から迷っていました。サウンドチップ自体の能力も同じ様なものですし、MIDIの能力も同じ。価格も、SBLive!・Valueと殆ど同じでした。ですから、問題は3Dサウンドだったわけです。

 EAXA3Dは基本的には同じ手法で3Dサウンドを実現しているのですが、EAX4スピーカーで使うのを前提にしているのに対して、A3Dでは4スピーカはもちろん、2スピーカーまたはヘッドホンでも十分な効果が得られるようになっています。これは、A3Dは人間が左右の耳で前後左右を判断できる事を前提にして設計したAPIだからです。この点では、ヘッドホン派の私にはいい点です。

 また、A3D 2.0ではWavetracing Environment Acousticというテクノロジーが使われています。これは、3D空間の中でどのような音が発生するかを、周りとの距離材質広さなどを実際に計算した上で音を発生させるもので、現在のEAXではあらかじめ発音条件を設定しておいて、その中から最適な条件を選んで音を出す方式になっているので、この点が現在A3D 2.0の優位点でしょう。

導入に一苦労

 さて、実際にセットアップしたときに困ったのが、何故かA3Dが有効にならなかったという点です。ドライバのインストールが途中で異常終了するってのは何度か聞いていたのですが、そちらは問題なかったんですよね。でも、実際に付属のA3Dデモを実行すると、「A3Dに対応したものがないよ」って言われて実行が中止されてしまいます。

 そこで、いろいろファイル関係を調べてみたのですが、ふとHarmony3DS724Aのドライバーの中に、A3Dに対応するためだと思うのですがA3D.DLLってファイルがあるのを思い出しました。今回のドライバにも、もちろんA3D.DLLってファイルがあるんです。で、windows\systemにあるA3D.DLLのプロパティを見ると「A3D for Sensaura」…どうやらタイムスタンプが新しかったので、ドライバに上書きされなかったようです。このファイルを入れ替えることによって、とりあえずちゃんと動くようになりました。ただ、肝心のA3D 2.0のデモ、A3D Roomはまだ動かないんですけどね(^^;。

A3D

 さて、実際にゲームでA3D 2.0の効果を試してみました。手元にある対応ゲームはMotorHeadHalf-lifeなので、あらかじめA3Dの最新ドライバ(これって別ファイルなんですね。まるでWindowsとDirectXの関係のよう)をインストールしてからプレイ。MotorHead2.1バッチからDirectSound3DA3D 1.2A3D 2.0に対応したのでそれぞれを聞き比べてみたのですが、それぞれの車の位置が音でハッキリと分かります。しかし、何故かA3D 2.0にするとトンネル内での反響音が殆ど聞こえません。ゆっくり走ると聞こえるのですが、全速で走ると全然ダメ。まさか音速でかっとばしている訳でも無し、エンジン音とかにかき消されているのでしょうか。

 一方のHalf-Lifeですけど、こちらはこのMX300にもレベル限定版が付属しているだけあって、聞こえる音が今までとはガラッと変わります。物の壊れる音飛び交う弾遠くの爆音もかなりリアルですし、敵が無線で交信しているのを聞いて、その位置を特定するのも難しいことではありません。しかし、これだけの効果を上げるためにはやはりいくらかのCPUパワーが必要らしく、画面のfpsが結構落ちて、たまには処理落ちもします。以前はOpenGLの1024*768でも全然快適だったのですが、800*600にしないとちょっとしんどいです。まぁ、それを差し引いても十分な効果が得られていると言っていいでしょう。

MIDIなど

 また、MIDI音源としてはハード64音+ソフト256音、合わせて320音のWaveTable音源を搭載しているのですが、これがどうもしょぼい。前がYMF724だったってのもありますが、全然負けてます。まるでFM音源とPCMぐらいの違いがあるような感じです。DLSにも対応しているので、Win98のDriver14.CABに入っているGM16.DLSに変更すると、これはRolandの音色セットなのですこしはマシになりますが、それでもまだまだ。TMIDIでエミュレートしても見当違いの音がなったりしますから。何かいいDLSはないものかな…。

 あと、DVD再生ソフトのSoftDVDもついているのですが、さすがにこれは試せず。他にもMP3エンコーダ、MIDI編集、そしてゲームが2つ(RecoilHalf-Life(Day One))と、一通りの物は揃っていますから、結構お得な製品かも知れません。Diamond社の製品は初めてなので、ちとサポートに不安がありますけど。まぁ、何ならAureal社のリファレンスをつかえばいいんですけどね。