クレーマーで行こう!?

 今日、ふと思い立ってPowerStripをインストールして、ビデオカードのメモリクロックを計ってみた所、284MHzとの表示。「ああ、やっぱりそうだったか…」という思いがふつふつとわき上がってきました。

 これは、先日購入したInno3D Tornado GeForce2GTSに載っていたDDR SGRAMなのですが、Infineon製で型番はHYB39D32322TQ-7となっています。データシート(PDF)で見たところ、やはり末尾の数字がメモリのアクセスタイムを表している様子。これは慣例みたいなもので、単位はns(ナノセカンド、0.001秒)。7nsって事は、1000/7=142.8MHzって事です。

 ところが、このGeForce2 GTSってのは本来166MHzなDDRメモリと組み合わせてやるもの。だから、1000/166=6nsのメモリが載っているはずなんですが、このビデオカードにはなぜか7nsのメモリが載っています。メモリが遅い分、帯域は5.2GB/secから4.7GB/secと減少していて、帯域が速度を大きく左右する最近のビデオカードですし、これではつまりGeForce2 GTS本来の性能が発揮できないって事です。他は問題なかったのですが、これってある意味不良品では…と言う訳で、返品をしに行って来ました。

 まず店員をつかまえて聞いてみたのですが、上の人にお伺いを立てて来た後「明らかな初期不良ならともかく、それでは返品できない」との答え。まぁこれはある程度覚悟していたのですが、だからと言って引き下がる気は無く、しばしの問答の後、その上の人と交代。どうやらアセンブリ担当の人は休みを取っていたらしく、こういう話の内容もあまり分かって貰えなかった様なのですが、とりあえずの妥協点として「在庫のある商品と差額交換」で話がつきました。

 ただ、この店、商品の品揃えもそう多くはないですし、値段も安い訳じゃないんです。だから返金してもらって、その安い方の店で新しく買おうと思っていたのですが、さすがにそれは無理な様子。店的に言うと、明らかな不良品なら代理店に返して返金してもらうのですが、これだと返金して貰えず、開封品(または中古?)として売るしかなく、その分赤字になると。「んなもん知るか(^^;」と言いたいところですが、まぁ譲歩してくれたし、このあたりが落とし所かなと。

 結局、WinFast GeForce2 PROと差額を払って交換。結果的に少し高いのを買う事になってしまいました。もうちょっと安いのですませるつもりだったのに…。念のため箱を開けて中身を確認させられて、ちゃんと納得してからお買いあげ。「これで文句ないよね?」って事でしょう。

 実はGeForce2 Proと言えば、GeForce2 GTSのメモリ200MHz版、つまり1000/200=5nsなメモリが載っているはずなのに、これに載っているSAMSUNGのK4D623237A-QC555.5nsなメモリ。「これも違う~」と言えたのですが、チップをGTSからProに変えただけのものが出ているのは知っていたので、言いませんでした。


 …とまぁ、クレーマーみたく文句をつけてしまったんですが、今回のはちと「やられた~」感があったので言ってみました。過去にも色々あったし、やっぱりあの店は鬼門なのかも。

スポンサーリンク