席の譲り合い

 今朝も朝、出勤している人達の中を私は帰宅。帰りの電車の中はラッシュアワーで結構混むのですが、私は始発の駅から乗っているのでいつも座っています。

 で、いつものように座って乗っていると、途中の駅で女性が乗ってきました。ワンピースを着ていたのでむ?とか思ってちろちろ見た所、どうもお腹の辺りが不自然に膨らんでいます。…どうやら、妊娠している様子。気付かなかったらどうって事無いのですが、気付いてしまうと自分が座っていることに違和感を感じてきます。周りの人は気付いた様子はないし、どうしようか…としばし悩むことに。

 席を譲ってもいいんだけど、正直言ってこっちから切り出すのはちと恥ずかしいんです。相手がそれを受け入れて座ってくれたら「やってよかった~」としばし自己満足に浸れるんだけど、遠慮された場合はかなりみっともないし。かといって、そこで止めたら、後で「ん~、譲った方がよかったなぁ」と反省するし。さて、どうしたものか…。

 そうこうしている内に、その女性は吊革を持とうとして、すこし近くまで来ました。その段階でもかなり迷っていたのですが、結局勇気をだして言ってみる事に。ただ、この段階ですでに彼女のためという訳では無くなっています。自分が後で後悔したくないので、言ってみる事にしたんです。つまり、自分のためにする訳ですね。

 「あの、座ります?」と声を掛けてみると…ビックリしたような顔で「いえいえ、そんな結構です」と断られ、そのまま遠くへ逃げられてしまいました。…どうやら、失敗してしまったようです。確かに、自分が席を譲られるような人間に見られると言うのは、ある意味嫌なことかも知れませんから、彼女にとっては納得できなかったのかも。この辺りの見極め(相手がそれを必要としているかの判断)は、ほんと難しいです。やってみないと分からないってのが当たり前ですし、善意の押しつけになる可能性もありますから。

 とりあえず、こちらは意思表示を見せたと言うことだけで、ある程度の自己満足を得られたので、まぁ納得できました。ん~、難しいっす。

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