3年ぶりの新チップ…
Sound Blaster Audigy Digital Audio

  1. Sound Blasterとは
  2. Sound Blaster Audigy
  3. 使ってみると
  4. まとめ

1.Sound Blasterとは

 サウンドカードがISAバスからPCIバスへと移行し始めた頃に、PC用サウンドカードとして定番のSound BlasterシリーズでおなじみだったCreativeが発表したのがSound Blaster Live!。サウンドプロセッサにEMU10K1を搭載していて、Live!Wareのアップデートによって新機能を追加でき、これさえ買えば長いこと第一線のサウンドカードとして使えますよ…というのを売りにしていました。

 そしてこれを用いた3DサウンドのEAXはゲーム用として定番となり、長らくその座を争っていたAurealのA3Dも、Aurealが業績不振により倒産し、競合していたCreativeに買収されるという事で決着。そのほかにもYAMAHAのYMF754シリーズなどがありますが、PC用サウンドカードとしては定番になっています。

 んな中でCreativeが3年ぶりにリリースしたのが、Liveで使われていたEMU10K1の次世代チップAudigy、そしてそれを搭載した新しいサウンドカード・Sound Blaster Audigyです。

2.Sound Blaster Audigy

Sound Blaster Audigy Digital Audio 今までバルクのLIVE!しか買ったことはなかったのですが、今回は一番付属品の少ない&そして一番安いSound Blaster Audigy Digital Audioを購入。それでも付属品は結構多いです。デジタル関係のインターフェイスカードやマイクなどが沢山。

 …っていうか今までどおりバルク版まで待ってもよかったのですが、なかなか出てこなくて。その後すぐに秋葉原では出てきましたが、日本橋ではまだ見かけません。

Sound Blaster Audigy カード自体は今までのLive!より少し大きくなっていますが、レイアウトはほとんど一緒。

 ただ、今回からオンボードでSB1394なるIEEE1394完全互換(なぜ独自の名前に?。結果的にユーザーを混乱させるだけでは…)のコネクタがついているので、今まではジョイスティックポートのあった部分にSB1394端子がついていて、ジョイスティックポートは別のプラケットに分かれる形になっています。

接続端子 接続端子はすべて金メッキ。このカードはPC97なるPC用サウンドカードの規格にはあえて準拠していないのですが、それはPC97だと端子はコスト削減のためにプラスチック端子にする事になっているためだとか。

Audigy これがAudigy。上にはなぜかシールが貼られています。チップ自体も少し大きくなっていますが、製造プロセスの縮小によって発熱は押さえられている様子。今までのEMU10K1と比較して4倍の処理能力があるそうです。チップ自体は24bit/96KHzの入出力に対応していて、カードと相まってS/N比は100dBとなかなかの性能。

 EAXもこれによってEAX ADVANCED HDなる上位規格へ進化。追加されたエンバイロメントエフェクトを見ると、買収したA3Dの技術が用いられている様な。実際に対応したゲームはまだ無いので、付属のソフトでしか今のところは体験できませんが。

TSB41AB2 隣に搭載されているのがTexas InstrumentsのTSB41AB2。IEEE1394のPhy(物理副層)ですね。

 今までのSound Blaster Live! Platinum 1394だと別のボードになっていたので、今回新チップとなったAudigyに内蔵されたのかな〜と思っていたのですが、単にオンボードになっただけでした。

3.使ってみると

 付属のソフトは使ってないので今のところ省略。例によって再生中の音に対してリアルタイムでエフェクトはかけられます。一番使えると思われるPlayCenter3がなぜかうちの環境ではインストールできなかったりして。前に使っていたLive!のドライバが残っているのかも。

 …と言うわけで、うちでは今のところ高級サウンドカードとしてしか使ってないのですが、さすがにSN比100dBは伊達では無い様子。今までのLive!とは別物のように感じます。まぁ元々ばりばりエフェクトかけて臨場感を出すぞ〜的カードなので、それらしい味付けがなされているのかもしれませんが、確かにいい音です。

 また、24bit入力に対応していると言うことで、WINAMPのプラグインであるMAD Pug-in for Winampを使ってみたのですが、残念ながら使えませんでした。エラーが出るわけでは無いのですが、も出ません(追記あり)。

 上位機種ではAudigy Driveなるものがついているのですが、これはSB1394と赤外線リモコンを除けばLive!用に買ったLive!DriveIIとそっくり。接続端子も同じだし、もしかしたら流用できるんじゃないかと期待しているのですが…。また試してみたいと思います。

4.まとめ

 最近はコストダウンと言うことでサウンド機能もマザーボードにチップが乗っていたり、チップセット自体に内蔵されていることも多いのですが、音質という点ではまだまだサウンドカードに分があり、その中でもこのAudigyシリーズは高性能。お値段もそれなりにしますが、これに価値を見いだせる人にはお勧めです。私は…新製品だからかな?

(2001/09/12)

※追記1
 その後、Winamp2.79にバージョンアップした際にwaveOut plug-inも修正が加えられたらしく、MAD Plug-in for Winampから24bit出力した際でもきちんと音が出るようになりました。前々からこの件についてはmad-userのMLでも頻繁に話題になっていて、Creative Labsのスタッフが発言したり(『The Audigy is not capable of playing back 24 Bit』ってどういう事?)、今回の新しいplug-inについてもβ版の時点で報告が上がっています…って今みて気付いたのですが(^^;。

Winamp waveout plug-inの状態表示

 実際に各ビットレートで出力した際の状態表示はこの通り。横につなげて合成してみました。Data writtenはビットレートに比例しているので、所定のビットレートで出力されているのは確かなのですが、24bitどころか対応していないはずの32bitでも問題なく音が出ますし、AudigyだけではなくLive!や他のサウンドカードでも32bit出力が可能…という事なので、Audigyに対して直接24bit入力されているかどうかは結構怪しいです。

 このwaveOut plug-inを作ったPeter Pawlowski氏のサイトではsource付きの新バージョンが配布されているので、ソースを読めば何か分かるかもしれませんが私は読めません…という訳で読める方はご一報を(^^;。

  (2002/03/30)

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