820によってRIMMにメモリを移行しようとしたintelでしたが、RIMMが高価な事と、MTHの不具合によって予定を大幅に狂わされてしまいました。そうこうしているうちに、VIAのApolloPro133AはSocket370とFSB133MHz、そしてAGP4xとUltraATA66など、810Eより優れた性能を背景に躍進。そこでintelが急遽リリースしたのが、この815Eです。このチップセットは、ApolloPro133Aと同等の性能に加えてUltraATA100と内蔵グラフィック機能、そして何と言っても純正の強みで、あっというまに市場を取り返しました。810とは違ってAGPをサポートしているため、440BXの後継と位置づけられています。

これが440BXの中心であるFW82443BXと、PCI、IDEなどインターフェイスを担当するFW82371EB(PIIX4)。FSB100MHzに対応した初めてのチップセットで、長らくPentium2〜3と組んできました。

そして、この二つが今回の主役である815Eの中心であるFW82815(GMCH)と、各種インターフェイスを担当するFW82801BA(ICH2)。
同じ大きさの画像にしていますが、当然4つともそれぞれ大きさは異なります。グラフィック機能まで内蔵しているFW82815が一番大きく、それなりに発熱もします。
それぞれ役割は同じようなものなのですが、8**シリーズから、これら二つのチップセットの間はIntel Hub Architectureと呼ばれる266MB/sの早さのバスで結ばれています。今まではPCIと同じ133MB/sで繋がっていたのですが、UltraATA100、将来的にはUSB2.0などによって多量のデータが行き交う場合、これでは帯域が不足するおそれがあると、拡張された訳です。個人的にはこれも注目点でした。
Celeron/533Aによってソケットに舞い戻った私は、次は当然この815Eを搭載したマザーボードに買い換えるつもりでした。だがなかなか見つからず、本命だったCUSL2はなかなか出てこないし、つい購入してしまったのが815Eを載せたATXマザーボードとしては最初に市場に出回った、このSE6(公式ページなのに画像が抜けているとは…)です。
最近のマザーボートと同じく、Abitお得意の伝統のSOFT MENU IIによって各種設定はDIPSW無しで変更できますし、FSBは22通りに変更できます。ただ、個人的には103の上が112ってのが気になりましたが。固定倍率なCPUだと、うちのCeleron/533Aとかは8倍とかですから、この辺りが細かく欲しいんですけど。他は結構余裕のある作り。音源も載っていますし、特に問題は見つかりません。
実は、初期のBIOSではIn-Order Queue Depthと言う設定が1になっていて、本来の能力を発揮できないと言う問題がありました。顛末はPC WATCHに載っていますが、これは丁度これを購入した前後の話だったので、ホッとしました。
んで、マザーボードを取り替えたのは良いのですが、それまで使っていたCPUクーラー、PEP66Uはかなりソケット周りで出っ張るので、新たにCPUクーラーを購入することにしました。それがこのFC-PAL30TFです。
こちらもソケット370用のCPUクーラーで、底面はPEP66Uと同じく銅が埋め込まれています。同じファンも付いているので冷却性能は高いのですが、PEP66Uと比べるとちょっと劣る感じ。
上から見ると、このようにソケットの上を完全に覆う形になります。周りにはコンデンサなどが立っているので、それらに当たらないよう注意して取り付ける必要があるでしょう。
まだこのSE6は余裕がある方かも知れません。下の方にはFW82815以外に目立って高いものはありませんから…ん、するともしかして…。
…てな事で、一度は諦めたPEP66Uを試しに取り付けてみました。すると、かなり上に出っ張るものの、特に問題なく取り付けることが出来ました。下の方にヒートシンクが出っ張るので付かないと思っていたのですが、何とかなるものですね〜。
問題は、ケースに入れたときにこの出っ張りが問題になるかどうかです。ATX電源とかなり密着しているので、ファンの厚みが心配です。
早速ケースに入れてみると、やっぱり上がつかえます。そこで、ファンを風神に付いてくる薄型ファンに取り替えてみました。これで厚みの問題は解消、きちんとつけることが出来ました。
ただ、この状態だとATX電源からの排気とCPUクーラーの排気がぶつかる形になってしまうんです。そこで、CPUクーラーの風向きを排気から吸気に変えて、風の向きを一定にしてみました。
…折角買ったFC-PAL30TFですが、後日使うことになります。
(2000/06/30)
では、マザーボードを交換したことによる変化を見てみます。FW-6280BXDR/155(440BX)からSE6(815E)に交換して、後は全く同じ(Celeron/800A、PC100・256MB、GeForce256SDR、Barracuda ATA、Windows2000)です。ハードディスクのインターフェイスをATA/66(Ultra66)とATA/100(ICH2)で比較しています。
グラフでは440BX+ATA66を1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。
| HDBENCH 3.22 (1280*1024*32bit) |
440BX + ATA66 | 815E + ATA66 | 815E + ATA100 |
|---|---|---|---|
| ALL | 17873 | 18139 | 18565 |
| Integer | 36445 | 36397 | 36399 |
| Float | 36310 | 36266 | 36262 |
| MemoryR | 11971 | 11353 | 11874 |
| MemoryW | 10743 | 11722 | 13136 |
| MemoryRW | 19644 | 16612 | 18312 |
| DirectDraw | 37 | 37 | 37 |
| Rectangle | 24331 | 23814 | 23818 |
| Text | 21626 | 21360 | 21030 |
| Ellipse | 5650 | 5556 | 5255 |
| BitBlt | 150 | 150 | 150 |
| Read | 26222 | 26100 | 26660 |
| Write | 21589 | 23246 | 24713 |
| Copy | 6109 | 7047 | 7183 |

さすがにディスク関係ではATA100対応もあって、815Eの方が早いですが、その他の部門では僅差で440BXの方が好成績を収めています。メモリー関係で差が見られるのは、チップセットの特性?によるものかと思いますが詳細は不明。全てPC100なので、変わらないはずなのですが。
次に3Dmark2000。6通りで比べているので、かなり見にくくなっているのはご容赦のほどを。グラフでは440BX+ATA66+PentiumIIIを1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。
| 3DMark2000 results (1024*768*16bit) |
440BX + ATA66 | 815E + ATA66 | 815E + ATA100 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| PentiumIII | Hardware T&L | PentiumIII | Hardware T&L | PentiumIII | Hardware T&L | |
| 3DMark Result | 3266 | 3045 | 2960 | 2846 | 2994 | 2877 |
| CPU Speed | 200 | 177 | 180 | 177 | 182 | 177 |
| Game 1-Low | 63.9 | 68.2 | 57.33 | 59.57 | 58.46 | 60.21 |
| Game 1-Medium | 42 | 46.6 | 37.12 | 41.07 | 37.92 | 41.41 |
| Game 1-High | 18.4 | 18.9 | 16.09 | 18.58 | 16.18 | 18.71 |
| Game 2-Low | 78 | 60.8 | 72.79 | 63.39 | 72.79 | 64.34 |
| Game 2-Medium | 43.6 | 35.7 | 39.56 | 34.07 | 40.06 | 34.46 |
| Game 2-High | 26.2 | 23.5 | 23.81 | 20.48 | 24.08 | 20.65 |
| Fill Rate (Single-Texturing) | 297.4 | 297.5 | 296.89 | 296.92 | 297.08 | 296.95 |
| Fill Rate (Multi-Texturing) | 470.2 | 470.3 | 469.48 | 469.46 | 469.68 | 469.61 |
| High Polygon Count (1 Light) | 2134 | 1327 | 2600 | 1955 | 2628 | 1953 |
| High Polygon Count (4 Light) | 1861 | 1193 | 2380 | 1192 | 2408 | 1192 |
| High Polygon Count (8 Light) | 1765 | 611 | 2170 | 611 | 2181 | 611 |
| 8MB Texture Rendering Speed | 231.4 | 224.5 | 230.39 | 223.81 | 230.44 | 223.99 |
| 16MB Texture Rendering Speed | 222 | 194.8 | 209.91 | 179.47 | 216.18 | 185.92 |
| 32MB Texture Rendering Speed | 115.4 | 80.8 | 96.2 | 57.89 | 103.65 | 63.8 |
| 64MB Texture Rendering Speed | 35.6 | 0.8 | 21.33 | 0 | 22.16 | 0 |
| Bump Mapping (Emboss, 3-pass) | 117.2 | 117.3 | 117.08 | 116.99 | 117.02 | 116.97 |
| Bump Mapping (Emboss, 2-pass) | 154.7 | 154.6 | 154.21 | 153.99 | 154.24 | 154.29 |
| Bump Mapping (Emboss, 1-pass) | 2561 | 256.2 | 254.62 | 254.68 | 255.12 | 254.92 |

こちらでもやはり、440BXの方が全体的に好成績を残しています。815EはAGP4xに対応(440BXはAGP2xまで)しているので、それで差が出るのかな…と思っていたのですが。
敢えて言うならPentiumIII(SSE)使用時のHigh Polygon Countぐらいでしょうか。ハッキリ言って、これ以外は全て440BXの方が上回っています。ちょっと意外な気がしました。
440BXの直接の後継者として出てきたこの815Eですが、この時点では熟成不足の様子…というか、440BXの寿命が長過ぎたんですけどね。PC133、AGP4x、ATA100、これらの新機能を使えば、十分対抗できると思うのですが。
とりあえず、現状でPentium3に組み合わせるIntel純正チップセットと言えばこれしか無いわけで。さらなる熟成を期待したいです。
(2000/07/06)
使っているうちに気づいたのですが、当時使っていたキーボード、BTC-7932MはUSB接続。これはWindows2000だと英語キーボードとして認識されてしまう、一癖あるキーボードなのですが、それ以前にBIOSの方でUSBキーボードを有効にしておかないと、一部のキーアサインが変になるという問題がありました。
そこで、このSE6でもUSBキーボードを有効にしていたのですが、この状態だとACPIが使えなくなり、その結果Windowsが起動不可になってしまうという不具合がありました。もちろんUSBキーボードを無効にすればWindowsは起動可ですが、上記の通りキーアサインが変になるのは相変わらず。
まぁ、その対策としてMicrosoft Internet Keyboard Proを買って使っていたのですが、ある日使っていると突然起動不可に。いろいろ調べてみると、BIOSが飛んでいる事が分かりました。原因になるようなことはしていないので、よく分かんないんですが。
購入店に持ち込んでみると、初期不良の交換期間を過ぎているにも関わらず、快く交換してもらえました…んが、心はすでに直前に見つけていた別のマザーボードへ…
(2000/7/26)