次元が違う…Barracuda ATA & Ultra66

スポンサーリンク

Barracuda ATA

 以前HDを買い換えたのは2年前。このページにも書いているとおり、最初に購入したマシンに付いていたIDEのHDが2度も壊れて、いい加減嫌気が差してAtlas2でフルSCSI化した時です。そのまま内蔵4GB+外付け1GBの少ないHDでもってやりくりしてきました、いい加減限界を感じてきました。それにこの2つ、昔のだからか知らないですが、動作音がメチャメチャ大きいんです。ガガガガ…と激しく動作してくれます。

 いずれHDを買い換えたいとは思っていたので、私が狙っていたのはDNES318350WLVDIBMのSCSIなHDで、容量は18MB。価格は5万円前後と決して安くはないのですが、まぁ妥当なラインかなと思いつつ、お金を貯めていたんです。段々安くなってきていましたし。

 そんな時に、ASCII DOS/V ISSUEで見つけたのが、このSeagateのBarracuda ATA。Barracudaと言えば、高速なSCSI・HDとして有名なブランドなのですが、それのATA(U-ATA/66)版がこいつ(プレスリリースの日本語訳らしきものはこちら)。何と、ATA33の限界を超えたはじめてのHDだと言うじゃありませんか。ベンチマークの結果を見てみると、確かにインターフェースの違いではっきり分かる速度差がついています。興味を持ってインターネットで検索をかけてみると、同じ様な結果がいろいろな所で報告されています。DNES318350WLVDよりも早いですし、容量も大きい(28GB)んです。

 その上、このHD本体と、性能を引き出すためにATA66の拡張ボードを買ったとしても、3万円弱なんですよね。確かに最近IDEとSCSIの価格差は開く一方なのですが、このコストパフォーマンスの高さには惹かれるものがあります。そこで、給料が出た日にさっそく購入してみました。事前に調べていた、秋葉原での最低価格と同じ値段で買えたので、よかったです。

Ultra66

 あと、問題はATA66用の拡張カード。IDE RAIDで有名になったPROMISEのUltra66、低価格で人気のAbitのHotRod66、IWillのSIDE Pro66などがあり、値段もそれぞれ。最初は安いSIDE Pro66を買おうかと思ったのですが、HD本体を買ったのと同じ店でUltra66のバルクが売っていたのでそれを購入。決して、FastTrak66の事を考えていた訳ではないので。そもそも僕の技術では出来るかどうか分からないですから。

 それでもって、早速取り付け。USBとの不具合を聞いていたので、すぐに最新BIOSにアップグレードしておいてから組み込み。このカードはシステム的には「SCSIカード」として認識されるのですが、うちにはすでにDC-390Fが組み込み済み。とりあえず起動しようとすると、このUltra66に繋がったHDをCドライブだと認識してしまいます。起動をSCSIからにしても結果は同じ。いろいろ差し替えているうちに、PCIバスへ差す順番で、チェックの早いほうを起動ディスクと認識していることがわかり、DC-390Fの方を先に認識するように並び替えて起動成功。とりあえずフォーマットして、HDの中身をそれぞれコピー。今まで使っていた外付けHDを外して、内蔵のAtlas2をデータディスク、そしてBarracuda ATAの方を起動ディスクに変更して、次にそれぞれの差す位置を変更。これで、先にUltra66の方をチェックしに行って、そちらから起動します。

ベンチマーク

 で、性能はこのようになりました。HDBENCH3.0 20MB時の結果です。

  インターフェイス 容量 シーク 回転数 バッファ
XP34550S Ultra SCSI 4.5GB 8ms 7200rpm 2048K
ST51080N SCSI 2 1GB 13ms 5400rpm 128K
FBSE-3200A U-ATA/33 3.2GB 9.5ms 5400rpm 128K
ST328040 A U-ATA/66 28.5GB 8ms 7200rpm 512k

 見ての通り、ハッキリと大差が付いています。体感ではそんなに変わらないのですが、Win98の起動やちょっとした動作で、速さを実感できます。容量も28GBと巨大ですし。気になっていた動作音は今までと比べたら静かな方で、発熱も思ったほどでは無い様子。こいつはなかなか凄いかも知れません。

 今まではSCSI教の信者だったのですが、今回の結果を知ってしまうと…ATA教に鞍替えしようかな?(^^;。

スポンサーリンク